LIXILの機能門柱FF・FK・FTは、ポストと宅配ボックスを組み込める門まわりの商品です。違いは、全体の形と、宅配ボックスの大きさにあります。FFとFKの宅配ボックスは120サイズまで、FTは80サイズまでです。門まわりの幅がとれない家はFT、大きめの箱がよく届く家はFFかFKが候補になります。価格は、2026年10月に見た公式商品ページで、FFが333,300円から、FKが328,300円から、FTが275,000円からです。税込か税別かは、ページに書かれていません。構成によって変わる「から」の金額で、宅配ボックス付きの価格とは限りません。インターホンは別で、設置の工事費も別に決まります。この記事では、3機種の違い、メリットとデメリット、価格の見方、見積書で確かめる行を書きます。
FF・FK・FTの違い:形と組み立て方
LIXILの2024年2月の発表では、FFとFKは2024年3月1日、FTは2024年6月1日に全国で発売されました。3機種とも、ポストと宅配ボックスを組み合わせて使う機能門柱です。
- FF:スリムなフレームの機能門柱です。基本の3部材は、フレーム・センターブロック・ボックスセットで、はめ込んで組み立てます。宅配ボックスは120サイズまで受け取れて、左右の開き勝手(扉が開く向き)を敷地に合わせて選べます
- FK:門袖仕様の機能門柱です。門袖とは、門の脇に立つ袖壁のことです。基本の構成は、フレーム・壁本体・ボックスセットの3つです。ポスト仕様(エクスポストKN)と、宅配ボックスを組み込むボックスセット仕様から選びます。フレームは標準・3面囲い・ロングの3種類です
- FT:ポストと宅配ボックスを片側に集めた縦型です。1梱包で出荷される一体型で、公式ページには、狭小地にも対応するとあります。宅配ボックスは80サイズまでです。ポストはメール便の最大サイズを受け取れます。宅配ボックスなしの構成もあり、その場合は鍵のかからない収納ボックスがつきます
宅配ボックスの部分にあたる宅配ボックスKNは、電気配線が要らない機械式で、120サイズまで受け取れます。内部のフラップ(仕切り板)を使うと、複数の荷物を受け取れます。FTのダイヤル錠式の宅配ボックスは、80サイズまでです。
色は時期によって変わっています。2024年2月の発表では、FKの壁本体は8色、FTは2色でした。2026年10月の公式ページでは、FKの壁本体が7色、FTが3色(マットブラック・ミスティーシャイン・ディープグレー)です。FFのフレームとセンターブロックは6色です。
宅配ボックスの80サイズと120サイズ:何が入るか
宅配便のサイズは、荷物の縦・横・高さを足した長さで区切ります。ヤマト運輸の宅急便では、80サイズが3辺合計80cm以内で5kgまで、120サイズが120cm以内で15kgまでです。運送会社によって区分は違うので、よく使う会社の料金表も見ておきます。
足し算で考えます。縦30cm・横30cm・高さ20cmの箱は合計80cmで、80サイズです。縦40cm・横40cm・高さ40cmの箱は合計120cmで、120サイズです。同じ合計でも、長い辺が1本ある荷物は、ボックスの内寸に入らないことがあります。メーカーの表示は80サイズまで、120サイズまでという目安で、どんな形でも入るという意味ではありません。
選び方:敷地・荷物・見た目から決める
- 門まわりに幅がとれない:FTの縦型が合います。公式ページに寸法の記載がなかったので、幅は図面で確かめます。宅配ボックスは80サイズまでなので、大きい荷物は玄関前で受け取ることになります
- 大きめの箱がよく届く:120サイズのFFかFKです。左右の開き勝手を選べるので、宅配業者が荷物を入れる側と、家の人が通る動線に、扉が当たらない向きを図面で確かめます
- 壁で囲って玄関まわりを見せたい:FKの門袖仕様です。フレームは標準のほか、3面囲いとロングがあります
- 夜の見え方を変えたい:FFの公式ページには、LEDサインライトとLEDフットライトの組み合わせがあります。FTは照明一体型のサインがあります。FKの公式ページにも照明の項目はありますが、ライトの種類は文章では確認できませんでした。品番を指定して、見積もりの時に確かめてください
- 色を外壁や玄関ドアにそろえたい:機種ごとに選べる色が違うので、実物のサンプルや公式の色見本で確かめます
サイン(表札)も、機種ごとに選べる種類が違います。切り文字、抜き文字プレート、ステンレスやガラスの素材など、種類によって価格が変わるため、見積書に品名があるかを見ます。
宅配ボックス付き機能門柱のメリットとデメリット
公式の仕様から言えることと、外構の一般的な注意を分けて書きます。「一般に」と付けた項目は、公式の記載ではなく、考え方の整理です。
メリットは次の四つです。
- ポストと宅配ボックスが一つの商品になっています。FFはLEDサインライト、FTは照明一体型のサインを選べるので、門まわりの設備を一か所にまとめやすい形です
- 一般に、留守のときも荷物を受け取れる場所ができます。宅配ボックスKNは120サイズまで、FTは80サイズまでの荷物に対応します
- FFとFKは、部材をはめ込んで組み立てる設計です。FTは1梱包で出荷される一体型です。現場での組み立ての手間を減らす作りです
- 宅配ボックスKNは電気配線が要らない機械式です。ボックスのために電源を引く必要がありません
デメリットは次の五つです。
- 表示価格は27.5万円から33.3万円からです。当サイトのシミュレーターの機能門柱の幅(16万〜32万円)の上の方にあたります。インターホンと設置の工事費は別です
- 荷物のサイズに上限があります。FTは80サイズまでなので、大きめの箱は入りません。120サイズでも、長い辺がある荷物は入らないことがあります
- 一般に、ボックスにすでに荷物が入っていると、次の荷物は入れにくくなります。フラップで複数を受け取れても、容量には限りがあります。受け取った荷物は、早めに取り出します
- 一般に、照明やインターホンを付けると、電気配線の工事が増えます。新築のあとから配線を通すと、地面を掘る工事が出ることがあります
- 一般に、ポストやインターホンがまとまった設備は、位置を後から変えにくくなります。門柱の場所は、図面で動線を確かめてから決めます
決める目安は、荷物の量です。手元の箱の3辺を足して、週に何個、80cmを超える箱が届くかを数えます。月に数個なら、玄関前の置き配で足りることもあります。毎週のように大きな箱が届くなら、120サイズのボックスがあるほうが、受け取れない回数は減ります。その差を、見積もりの金額と並べて考えます。
表示価格の見方と、シミュレーターの幅との関係
LIXILの2024年2月の発表にある参考価格は、メーカー希望小売価格の税別表示です。FFが252,200円から、FKが237,400円から、FTが218,000円からでした。2026年10月に見た公式商品ページの表示は、FFが333,300円から、FKが328,300円から、FTが275,000円からです。ページには、税込か税別かの記載がありません。構成も書かれておらず、宅配ボックスなしの構成を含む「から」の金額の可能性があります。この2つは同じ条件の比較ではないため、金額の違いの理由は、確認できませんでした。メーカーの価格は改定されることがあるので、最新の金額は公式ページで見てください。
税込なら、333,300円は約30.3万円、275,000円は約25万円にあたります。税別なら、表示のとおり33.3万円と27.5万円です。どちらの場合でも、インターホンは含まれません。FTはサインも別です。メーカーの表示価格に、インターホン・サイン・設置の工事費を足した金額が、支払いの目安に近くなります。実際の販売価格は販売店や業者が決めるため、公式ページからは分かりません。
当サイトの外構費用シミュレーターは、機能門柱を16万〜32万円で見ています(インターホン・照明の電気工事は別途)。シミュレーターの金額は、材料費と施工費をあわせた税込の目安です。宅配ボックスの有無を分けていない、機能門柱全体の相場の幅です。付帯工事(約4〜10%)と諸経費(約8〜12%)が加わると、合計は約18万〜39万円です。
LIXILの表示価格は、商品の価格です。設置の工事費とインターホンは含まれません。税込表示なら、FFの約30.3万円に工事費を足すと、幅の上限の32万円に届くか、超えることがあります。税別表示なら、33.3万円の商品だけで32万円を上回ります。宅配ボックス付きの上位の機種を選ぶときは、シミュレーターの結果より高くなることがある、と見ておいてください。
シミュレーターには、「宅配ボックス・ポスト(単独で置く場合)」という別の項目もあります。宅配ボックスを組み込んだ機能門柱を選んだうえで、この項目も選ぶと、宅配ボックスを2回数えることになります。
見積書で確認する行
機能門柱は、商品名が同じでも構成で金額が動きます。見積書では、次の行が書かれているかを見ます。
- 商品名と品番:FF・FK・FTのどれか。FKならフレームの種類(標準・3面囲い・ロング)と、ポスト仕様かボックスセット仕様か
- 宅配ボックスの有無と大きさ:80サイズか120サイズか。FTなら宅配ボックスなしの構成ではないか。左右どちら開きか
- ポストの仕様:取り出し口が前か後ろか。錠の種類。機種ごとの設定は公式ページで確認します
- サインの種類:切り文字や素材。照明がつくかどうか
- インターホン:親機・子機の本体が入っているか。FTは内蔵用か露出用か
- 電気工事:照明とインターホンの配線。既存の分電盤や玄関からの距離
- 基礎と据え付け:商品の取り付けに必要な基礎の工事が、別の行で出ているか
- 既存の門柱やポストの撤去と処分
見積書の読み方は、外構の見積書の見方の記事にまとめています。「門まわり一式」とだけ書かれた行は、内訳を出してもらいます。
新築で決めるときに、先に確かめること
機能門柱は、照明やインターホンの電気配線を、家の設計とあわせて決める設備です。新築で外構を後から頼む場合は、家の工事の段階で、門柱の位置まで配線を通しておくかどうかを、建築側に聞いておきます。後から通すと、地面を掘る工事が増えることがあります。
頼み先によって、この打ち合わせを誰とするかも変わります。ハウスメーカー経由か外構専門業者かで迷っているなら、ハウスメーカーと専門業者のどちらに頼むかの記事に、頼み方ごとの違いを比べています。
現地で決めることも二つあります。ポストの取り出しを、玄関側からするか、道路側からするか。インターホンの親機から子機までの距離です。商品を決めたあとで変えにくいため、図面に書き込んでから見積もりを頼みます。
商品を絞ってから、総額と見積もりを確かめる
まず、シミュレーターに門まわりを入れて、外構全体の金額の幅をつかみます。門まわり以外の工事(駐車場、フェンスなど)も入れておくと、機能門柱が全体のどの程度を占めるかが見えます。そのあと、気に入った機種を1〜2つに絞り、品番と構成をメモにします。そのメモを同じ内容で2〜3社に渡して、見積書を並べます。商品が同じなら、金額の違いは、工事の内容と販売価格の違いとして読めます。
業者探しを短くしたいときは、一括見積もりサービスの比較に仕組みと注意点をまとめています(広告を含みます。申し込みがあると、当サイトに収益が入ります)。品番を指定して見積もりを頼むと、商品の違いで金額が変わるのか、業者の違いで変わるのかを、見分けやすくなります。
参考にした資料:LIXILニュースリリース「再配達の削減につながるファサード商材『機能門柱FF』『機能門柱FK』『エクスポストKN・宅配ボックスKN』『機能門柱FT』を発売」(2024年2月1日)。LIXIL商品ページ「機能門柱FF」「機能門柱FK」「機能門柱FT」「ポスト・機能門柱」(2026年10月閲覧)。宅配便のサイズの区分は、ヤマト運輸の宅急便の定義を、二次資料で確認しました。メーカーの価格や仕様は、改定されることがあります。購入前に公式ページで確認してください。